よくある質問FAQ
当店は、皆様に喜んでいただけるよう真心をこめたサービスを実施しております。
皆様の笑顔が、そしてご先祖さまを敬う気持ちが、私たちの喜びになると確信しております。
よくある質問カテゴリー
仏壇・仏具
お仏壇のお手入れ方法はどうしたらよいですか?
『うるし塗りの部分』
やわらかいガーゼや綿布などを使用して空拭きしてください。かたい繊維では傷がつくことがありますので注意が必要です。傷の原因になりますので花瓶や仏飯器など固い仏具は直接うるしに当てないようにします。うるしは元来水分には強いのですが、多少の傷から下地に水が浸透することがあります。たとえば、花瓶の裏に水で濡れていますと、うるしの塗りがはげてきます。花瓶の裏を乾いた布でよく拭くか、花瓶敷のようなものの上にお供えしてください。
『金箔部分』
うるし部分と違って、拭いては絶対にいけません。金箔は軽くほこりを払うだけにしましょう。ほこりが取れない複雑な部分は毛筆の先をほぐしてから払ってください。金箔は手で直接触ると指紋がつき、それをこするとはげてしまったりしますのでご注意ください。
『金物・金具』
お仏壇の扉などに使われている金物や金具は塩分を嫌います。汗ばんだ手で触ったりしないようにご注意ください。
『ご本尊・お位牌』
自己流に手入れをすると余計傷めることになります。汚れがひどくなったらご相談ください。
※お仏壇は湿気・直射日光を嫌います。梅雨時など湿気が多い日が続いたときには天気の回復を待って窓を開いて風
通しをよくしてください。なお、お手入れをする前後には必ず合掌礼拝をしましょう。
唐木仏壇に使用されている木材の材質はどのようなものが多いのですか?
唐木仏壇に使われる黒檀は、インド・セイロン・タイ・ボルネオ・セレベスなどの東南アジアで産出されるカキノキ科の常緑樹です。
「唐木」として古くから日本になじまれてきました。唐木仏壇の名前も、この黒檀などが唐木と呼ばれることからきています。
紫檀も黒檀に並ぶほど多く使われています。南アジアに多く産出されているマメ科の木で、使われている材質は美しい暗紫紅色をしています。堅く、唐木のうちでも優良種のひとつです。
このほかには桜、鉄刀木(たがや)、けやき、桑、セビター、カシス、花梨、桐、くるみ、バーロツサなどの木材が使われています。
仏壇を買い替えたとき、古い仏壇はどうしたらいいでしょうか?
古い仏壇には長い間大切にお祭りいたしましたので、単にゴミに出すようなことはしないでください。
処分する仏壇はできるだけ、檀那寺にたのんで供養(「魂抜き」・「み霊抜き」・「閉眼」ともいいます)をしてもらい、お焚きあげをするようにしましょう。
これは御本尊を新しく購入した場合の、前の御本尊についても同様に、丁寧に供養してお焚きあげをするようにいたします。
新しい仏壇に本尊を移すときに、開眼供養を行いますから、その時に古い仏壇の魂抜き供養も行うことになります。
最近は防災上の都合で、やたらに火を燃やせないので、お焚きあげのできないお寺様も多いようです。
-般的な方法は、新しく仏壇を購入した店で引き取ってもらい、お焚きあげをしてもらうということです。(その時には古いお仏壇の中に、大切な品が残っていないように注意しましょう) ほとんどの仏壇店では、こうして引き取った仏壇を、何カ月かに一回お焚きあげをしています。
まだ十分使えるのに捨ててしまってはもったいないから、ただでいいから、誰かに使ってもらえればいいと思う方は、檀那寺にたのんで、誰か仏壇を必要としている人にゆずるということも行われていましたが、最近はあまりやらなくなってきているようです。
もしお困りのときは、当店でお引取り・ご供養もさせて頂いておりますので、お問い合わせ下さい。
仏壇を置く方角・場所というのは決まりがあるのですか?
お仏壇を置く向きは、仏教では十方どの方角にも仏様がいらっしゃるので、方角に吉凶はありませんが、真北を向く北向きは避けて置く方が良いでしょう。どうしても気になるのならば、部屋の西側に仏壇をおくのがいいでしょう。
仏教では、人が亡くなると、西のはるか彼方にある西方浄土に行くと考えられています。
仏壇を部屋の西側に置くと、お参りのときに、西方浄土のある方角に向かうわけです。仏壇の向こうには西方浄土があることを想像して、祈りを捧げることは、とてもすがすがしいものでしょう。
また直射日光が当たる場所や湿気の多い所、エアコンの風が直接当たる場所などは避けたほうが良いです。
仏壇の置く場所については、俗説でいろいろなことがいわれていますが、「絶対にこうしなければならない」ということはありません。ほとんどが迷信だといっていいでしょう。
例えば、仏壇と神棚を同じ部屋にしてはいけないということがいわれることがあります。
仏様と神様がけんかすると…。一応もっともな説にも聞こえますが、これも気にする必要はありません。お寺と神社ですら、同じ境内にあるところがあるわけです。むかしから同じ部屋に仏壇と神棚を置く家は多く、隣や上下に置くこともあったようです。
もともと日本人は、古くから神様か仏様のどちらか一方ということでなく、ともに信仰してきた民族です。神仏がともにあるというのは、日本人にとってとても自然なことなのです。
ただ仏壇と神棚を向かいあわせにしてはいけないということがいわれますが、これには従ったほうが良いかもしれません。
そうしないと、どちらか一方にお参りするときに、もう一方にお尻を向けることになってしまいます。
仏様に失礼がないような場所で、お参りが気持ち良くできる場所であれば、どんな場所でもいいのです。
お仏壇を買いたいのですがいつ購入するのがいいのでしょうか。
仏檀を購入する動機のほとんどは、家の新築か家で誰かが亡くなったかのどちらかです。
ご不幸があった場合、四十九日の法要までにお揃えします。
次にもうひとつの動機である家の新築ですが、これは仏壇を購入するにはたいへんいい機会です。購入した仏壇にあわせて仏間をつくることができますし、新しい家に新しい仏壇を安置するというのは実に気持ちが良いものです。これからますますご先祖様の供養をしていこうと、心も新たに決意することができます。
年忌法要の時に買う人も多いようです。年忌法要にあわせて買えば、仏壇の開眼供養と年忌法要を一度に済ませてしまうことができます。その意味で、合理的であるといえるでしょう。
逆に、葬儀や年忌法事の時以外に仏壇を購入してはいけないという人がいます。
そのような時に仏壇を買うと、家の中に死者が出ると。こうした考えは全くの迷信です。むしろ仏壇を買うということは仏様とつながりができるという意味で、おめでたいことなのです。
またうるう年には、買ってはいけないという人もいますが、これも迷信です。
そのような迷信にとらわれて、仏壇を買うことを先送してはいけません。仏壇を買おうという気持ちは、とても尊いことだと思います。
仏壇を購入するのにもっともいい機会というのは、仏壇を買おうと思った時です。仏壇を欲しいと感じたときです。
新築や法要などの機会に仏壇を買うのは、便利という意味でいい時期なのですが、自発的な気持ちで仏壇を求めるのが、信仰という意味ではもっともいい時期です。仏壇を欲しいと思っているのならば、つまらぬ迷信に惑わされずに、すぐに仏壇を求めるようになさると良いでしょう。
お仏壇・仏具の修復をしたいと考えていますが?
長年使ってきた愛着のあるお仏壇・仏具や、親や祖父母の残してくれた歴史のあるお仏壇はそれだけで価値のあるものです。
お仏壇は、きちんと手入れさえしていれば、50年でも100年でもお祭りできます。
時々修復をしながら大切に使い続けていただきたいと思っております。
お仏壇を修復することを「おせんたく」といいますが、本格的に「おせんたく」をすると、新品同様に綺麗になって戻ってきます。ただし、お仏壇によっては「おせんたく」ができない作りもあります。木目が印刷されているものや、素材の木に耐久性のない圧縮ボードを使用しているお仏壇がそうです。こうしたお仏壇のほとんどは「おせんたく」ができませんし、たとえできたとしても、買い換えたほうが安いということになってしまう場合もあります。
修復をするためには、まず見積りをとりましょう。お仏壇の種類や、キズ・壊れた程度によって、修復金額は違ってきます。見積りの時に気をつけたいことは、金額だけでなく、修復にどのくらいの日数がかかるのかということです。時には何カ月もかかること間々あります。注意しないと、年忌法要などの時にお仏壇がないという状態にもなりかねません。
また、お仏壇を修復に出す時は、買換えの時と同様に、修復に出す前に「魂抜き」、修復から戻ってきたら「魂入れ」の儀式が必要となることも忘れてはいけません。
また、お仏壇を「おせんたく」に出している間に、ご本尊と位牌を安置する場所が問題になってきます。壇那寺にお願いして預かってもらう方法と、お仏壇が置いてあった場所にそのまま安置するという方法があります。
家の中に安置しておけば、毎日お参りすることができますが、粗末な場所に安置するのはしのびないというのであれば、壇那寺に預かってもらいましょう。
現在家の中にお仏壇が二つあるのですが如何したらよいですか?
本来お仏壇は-家に-台(基)ですが、いろいろな事情で二台ある家庭もあります。たとえば、婚家に実家のお仏壇を引き取ったとか、家族の中に家代々の宗旨とは別の宗旨を信心している人がいる場合などがそうです。
前者の場合はそのまま引き継いでいく意思があれば、ニ台とも続ければよいのですが、引き継ぐ意思のない時や置く場所の都合で困難な時は、奥様の実家のお仏壇は整理するようになります。
一人っ子同士の結婚が増えている今の時代では、奥様の実家の位牌を一緒にまつることも、ご家族さえよければ問題ありません。
後者の場合は、「信仰の自由」を尊重し、それぞれの部屋に置いておまいりすればよいでしょう。
家族に不幸が出た時はお仏壇の扉は閉めるものですか?
家庭に不幸が出た時は、お仏壇の扉は閉めるものだという話をときどき耳にしますが、このしきたりはおそらく神道からの影響なのだと思いますが、仏教では違います。
神道の世界では、死者はけがれたものという考え方があり、神棚に白い紙を張り、拝礼をしてはいけないとされています。そしてこの紙は喪が明ける50日祭の後はずされますが、仏教にはもともとそんな考え方はありません。
むしろ、そんな時こそお仏壇をおまいりして、お仏壇の中のご本尊に亡き人の導きをお願いなされたらいかがでしょうか。
お仏壇の中に写真を飾ってもよいですか?
お仏壇はご本尊と位牌を安置するところで、亡き人がすでに浄土に生まれかわり仏さまになったからには、位牌をおまいりするようになります。
写真は見るものであって拝むものではないので、故人様の写真はお仏壇の中に飾らないで別の場所にお飾りした方がよいと思います。
ただどうしても写真のお顔を見ておまいりしたい方は、お仏壇の奥に入れず前や横に置くようにしたほうが良いと思います。
お仏壇のどのようにおまいりするとよいでしょうか?
お仏壇は仏様に帰依し、ご先祖に報恩感謝する所です。常にきれいにするよう心がけましょう。
お仏壇の扉は、普段は開けたままで結構ですが、部屋の掃除の際には閉じてほこりを避けます。
毎朝、お茶かお水をお供えし、ご飯は炊いた時(朝でも昼でも夜でも結構です)に炊き立てをお供えします。
お菓子や果物、季節の旬のものを高月や小皿に盛ってお供えし、お土産や頂戴物はまずお仏壇にお供えし、「お下がり」を仏様と一緒にいただくよう心がけます。お花は枯れないようにまめに水を取り替え、常にきれいなお花を絶やさないようにします。
宗派によって細かい作法は違いますが、最も大切なのは心ですから、まず心をこめて手を合わせることが大切です。
日常のおまいりの手順は、
1.お仏壇の前に座る
2.ローソク立てにローソクを立て、火をつける
3.お線香に火をつける(1~3本)
4.香炉にお線香を立てる(浄土真宗は折って横に寝かす)
5.リンを2回鳴らす
6.念珠をかけ、手のひらを合わせ胸の前で合掌、頭を下げて礼拝
以上です。
お葬式・仏事・香典
焼香って何回するの?
床葬儀や法要(ご法事)に参列するとき、お焼香の回数にとまどう方がおります。
それぞれの御宗旨により回数は異なりますので参考として一覧に致します。『焼香』する意味は仏様または仏・法・僧に供養すること即ち帰依することであります。
また仏様を念じ清浄な心持ちになることでもあります。とてもよい香りは神経を落ち着かせる働きもあるようです。
世間一般には三回することをマナーとされているようですが、それぞれに作法があります。焼香の回数を間違ったからといって問題はありませんが、それぞれのご宗旨を大切に受け継ぐ事の一端として作法は大切にしたいものです。
詳しい作法は菩提寺にてご確認ください。
天台宗 基本は三回、一回ないし三回(その時の状況により)
真言宗古義系 基本は三回、葬儀・通夜は一回でもよい
真言宗新義系 基本は三回、一回でもよい
浄土宗 基本は三回、一回ないし三回(その時の状況により)
臨済宗 一回
曹洞宗 基本は二回、一回(その時の状況により)
日蓮宗 一回
浄土真宗大谷派 二回、 そのときの状況により
浄土真宗本願寺派 一回
法事とは?
法事とは、仏教の行事のことを言います。普通は中陰供養・月忌供養・年忌供養など、追善供養や追善回向をするために営む仏事のことをいいます。
こうした法事を行うことは故人や先祖の霊が安らかになるといわれているため、追善供養は欠かすことができません。また、一人一人の信仰、信心を高めていくことにもなります。
2つ以上の法事をまとめて営みたいのですが?
同じ年に事なる年忌が重なり、2つ以上の法事をまとめて営むことを「併修」といいます。
併修は同一年度内に限って認められるのが原則ですが、2、3年以内の年忌をまとめて行うこともあります。ただし、一周忌や三回忌は単独で営むべきです。併修は、必ず年回の若い方の故人の命日に合わせて営むようにしましょう。
法事の準備はどのようにしますか?
法事の準備は、普通葬儀の喪主を務めた人が施主となり、次のような手順で準備します。
1.遅くても1カ月前までに菩提寺のご住職と相談して、誰の何回忌の法要かを伝え日時・場所を決める。
2.法事に招待する人数を決める。(参会者は、一周忌までは親族の他に、近親者、友人、知人など故人がお世話になった方を招きます。三回忌以降は親類縁者や身内が中心となります。)
3.法要の後の会食(お斎)の場所を決め、案内状を送る。 案内状には誰の何回忌の法事なのかということ、日時と場所、会食(お斎)の有無を明記します。
4. 会食(お斎)の料理、席順を決める。
5. 引き出物の用意をする。
引出物の表書きは、黄白あるいは銀一色ののし紙に、上に「粗供養」「志」とし、下に施主の家名を書き、右肩に故人の戒名・法名と何回忌の供養かを筆で書きます。
6. お布施やお供え物の用意をする。
7. 塔婆供養をする際は、早目に壇那寺に施主名と本数を依頼しておくことが大切です。
8. 自宅で法事を行う場合は、お仏壇を掃除しておきます。
お盆・お彼岸
お彼岸について教えてください
彼岸~彼の岸~つまり向こう岸ということです。
彼岸とは浄土の世界で、すなわち一切の煩悩・迷いを断ち悟りの国という意味です。
これに対して比岸(しがん)はこちらの岸ということです。私達は日々人間苦や人生苦など、煩悩の世界に生きていて毎日生きることに追われている岸という事です。
お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日として、その前後三日にわたる一週間をお彼岸会とし、人々はお墓にお参りしたり、家庭では彼岸だんごやおはぎを作って仏壇に供え、ご先祖さまのご供養をするのがならわしになっています。
しかし本来は六波羅蜜(ろくはらみつ)を実践する仏教週間です。
● 布施(ふせ) 社会や人の為になることを尽くし、決してその見返りを求めたりしない行為のことです。
● 持戒(じかい) 悪い事はしないで善いことをする。私達が生きていく以上、そこには規則やルールがあります。それらを守ることにより自分を磨き、人間らしく生きていくことです。
● 忍辱(にんにく) 耐える忍耐することです。今ある事に感謝し、不平不溝を言わずに我慢。生きるということは苦難な事ばかりですがそれに耐え、自分を見失うことなく生きていくことです。
● 禅定(ぜんじょう) 心の静かさを保ち、心を整えることです。
● 精進(しょうじん) いつも目標をたて、努力を惜しまないで励むことで、努力を惜しまないで励むことをで続けるとゆうことです。
● 智慧(ちえ) 移りゆく世の中や時間または心の変動などを正しく見る力のことです。
以上のような仏道を修業して成就することを本来の意味としていました。
お盆についてお願いいたします?
お盆は、正式には孟蘭盆会(うらぼんえ)といいます。
ご先祖や故人の霊が、一年に一度家に帰って来るといわれており、その霊をお迎えし、供養する期間がお盆です。
東京では7月13日から7月16日、その他の地方では8月13日から8月16日に行われ、8月のお盆のことを旧盆とか月遅れのお盆といいます。(地域によって違います。
15日に送ってしまうしきたりの所もあります)精霊棚(盆棚)やお仏壇に、精進料理を供えた仏膳(霊供膳)や、季節の野菜・果物を供えてお盆のしたくをし、施餓鬼旗や盆提灯を飾ってご先祖や故人の霊をお迎えします。
一般的には13日の夕方に、家の前や角で焙烙(ほうろく)という素焼きの皿の上でおがらを焚いて、「迎え火」としてご先祖の霊を向かえ、16日には同じ場所で火を焚いて「送り火」として送り出します。
浄土真宗では、霊をお迎えする習慣がありませんので、盆棚は作りませんし、迎え火・送り火もしません。
新盆とは?
故人が亡くなって四十九日の後、初めて迎えるお盆を新盆といい、「にいぼん・しんぼん・はつぼん」などと呼びます。
自宅で、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招いて、普段のお盆より特に丁寧に営みます。
新盆には親戚・縁者から頂いた盆提灯のほかに、白い新盆用の提灯を軒先に飾ります。この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分しましょう。
棚経ってなんですか?
お盆にあげてもらうお経を「棚経」といいます。精霊棚(盆棚)の前であげるお経のことです。
精霊棚がない場合は、お仏壇を清掃してその前に台を設け、盆花、盆飾り、お供えを用意します。
壇那寺のご住職は、お盆の決められた期間中に、希望によって檀家と信徒の家を訪ねて回向します。
棚経の時は、お経が始まるまでに家族全員が精霊棚の前に失礼のない服装で揃ってお参りします。
お布施の包みは、既製の不祝儀袋か半紙を折って、墨か黒インクで「御布施」と書きます。お布施は棚経が始まる前に、あらかじめ準備しておきましょう。
棚経は本来、精霊棚の入魂法要としての性格を持っています。先祖代々の諸精霊だけでなく、有縁・無縁の三界の万霊を供養する大切な法事と考えられています。
なお、浄土真宗については、精霊棚などの特別のお飾りはせず、棚経も行いません。
お盆のお墓参りほどうすればよいのですか?
お墓の掃除は、お盆の前日までにすませておきましょう。先祖の霊をお墓に迎えに行きます。
お墓で迎え火を焚き、迎えます。そしてお盆の期間中、わが家でくつろいだ先祖の霊は、お盆最後の夕方に、お墓まで送って行く気持ちをあらわして、送り火を家の前で焚きます。(お墓まで送っていく方もおります) 送り火を焚いた後、お墓にお参りすることも大切です。
また、お盆は先祖の霊を送迎するためのお墓参りとともに、無縁仏への供養もあります。
自分に縁のある方々という思いで供養をすれば、無縁仏はさぞ喜ばれることでしょう。
なぜ提灯を準備するのですか?
お盆には、家に霊に帰ってくるご先祖・故人に家を知らせる日印として、提灯に火を灯して飾るのが習慣になっています。
提灯は、軒先に吊したり、精霊棚の両脇に飾って夜には点灯します。
特に新盆を迎える家では、「初盆(新盆)提灯」という白張りの提灯を用意します。正式には新盆の家の家紋を入れたり、戒名を入れたりした白い提灯が理想です。この白い提灯は初盆の時にだけ使うもので、お盆が終わりましたら送り火で焚いたり、壇那寺に納めたりしなくてはなりません。
新盆には、近親者や故人と縁の深かった知人や友人が、提灯を贈る例が多く見られます。
提灯を差し上げたいのですが?
最近では、御提灯を沢山頂いてお困りの方もおられます。
住宅事情の関係で、たくさんの提灯を飾る場所がありませんので、贈る側はよく先方にうかがった上で、「御仏前」と表書きした金封を贈り、喪主に購入してもらうという方法もあります。いずれにしても、贈る時はお盆の1週間前までに届くように手配するのがよろしいでしょう。
なお、以前は、新盆の提灯は近親者から、その他の提灯は親戚や知人から贈るというのが正式でした。
念珠の購入時期に決まりはありますか?
故人が亡くなって四十九日の後、初めて迎えるお盆を新盆といい、「にいぼん・しんぼん・はつぼん」などと呼びます。
自宅で、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招いて、普段のお盆より特に丁寧に営みます。
新盆には親戚・縁者から頂いた盆提灯のほかに、白い新盆用の提灯を軒先に飾ります。
この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分しましょう。
念珠の紐が切れてしまい不安です。
気になさることはありません、大丈夫です。念珠の紐が切れてしまっても、縁起が悪いわけではなくて、むしろ、悪縁が切れたとか、念珠が身代わりになってくれた事の表れと言われています。
大切なお念珠ですので、是非修理して、お使いください。
念珠の修理をして頂けますか?
是非ご連絡ください。出来る取りのご要望にお答えさせて頂きます。
修理するときに、房の色や房の形などご要望に沿った修理をさせて頂きます。お気軽にご相談ください。
念珠の用途を教えてください。
お念珠は、葬儀・お参り等の他に、お守りとしてお持ちになるのもよいと思います。
仏事のときだけしかお念珠を持たないのは、もったいないことです。葬儀・法事・お参りのときにはもちろんのこと、外に出かけるときには服のポケットや、ハンドバックにいれて携帯し、お持ちいただきたいと思います。
房がクシャクシャになってしまいました、直す方法がありますか?
房がクシャクシャなったときは、正絹房なら蒸気にあて形を整えるとまっすぐに戻ります。
火傷しませんように十分注意してください。
念珠をもとめたいのですがどのような色の数珠を買ったらよいでしょうか?
色は自由にお選び下さい。宗派でも決まりはございません。
お気に入りの数珠を持って、煩悩を振り払い、心を込めて手を合わせるという気持ちが一事大切なのです。
※但し、地域によっては(名古屋とその近郊など)、葬儀の時は白い房の数珠を、他の時(法事・お勤め・お参り)には色のついた房の数珠を用いる習慣のあるところも御座います。
念珠の使い分けについて教えてください。
理想的には3連あると良いでしょう。1本目は、親族の葬儀・法事・お勤めに使う、自分の宗派の本式数珠(ニ輪)。
2本目は、知人・友人の他宗派の葬儀・法事で使う略式数珠(片手)。3本目は、普段御守として身につける、腕輪念珠です。あとはお好みで季節や気分に合わせて何本かお持ちいただいても良いかと思います。
浄土宗なのですが正式な形の念珠が必要ですか?
最近では宗派を問わず、使える略式(片手・一輪)の念珠が広く-般的に使われる事が多いのですが、正式には、各宗派の本式放珠(ニ輪)が御座います。
出来れば、ご自分の親族の葬儀・法事・お勤め(自分の宗派と同じ)の時には、本式数珠(ニ輸)をお使いになられることをお勧めいたします。
浄土宗の場合は2連の輪違の念珠が本式念珠です。
念珠を贈り物に使いたいのですが?
良いことだと思います。お数珠は「寿珠」ともいいまして、むしろ”おめでたいもの“です。
人生のさまざまなお祝いに最適です。成人・婚約・結婚・入学・卒業・就職・誕生日などにプレゼントにされるお客様が多いです。是非何かの区切りのときに差し上げてください。
念珠の種類は?
珠の形、持ち方などは宗旨・宗派によって異なり、珠数も108を基本として、54、27、18など多くの種類があります。
最近ではどの宗派の方でもお使い頂ける略式念珠(片手・一重)が-般的に広く使用されています。
この略式念珠は、どの宗派でもご利用頂けます。おススメは、最低自分の宗派の本式念珠(ニ輪)のものと、略式念珠を二本持たれる事です。本式数珠は各宗派で決まった形が御座いますが、素材は自由ですのでお好きな石、木の珠でお選び下さい。
墓石
お墓参の方法を教えてください。
まず用意するものは、生花、線香、ローソク、マッチ、お供えなどの他、掃除道具(ブラシやタオル)手桶を忘れずに持って行くようにしましょう。
そしてお参りの前には必ずお掃除をしましょう。
まず始めに、墓石の周囲の草むしりやゴミ拾いをします。次に墓石に水をかけ、ブラシなどで丁寧に磨きます。
汚れが目立つところがあれば、丁寧に磨いて下さい。文字が彫ってあるところのお掃除には、歯ブラシがあるとよいです。
磨き終わったら、きれいな布で、水を拭き取って掃除終了です。
つぎにお参りの作法です。まず花立てにお花を飾ります。次に用意した供物をお供えします。この時、供物は半紙の上に置くといいでしょう。そしてローソクに火を灯し、そこから線香に火をつけます。
お参りはひとりひとり行います。はじめに線香をお供えし、墓石に水をかけます。そしてご先祖さまに向かって、合掌し、冥福を祈ります。お参りが終わったらお供えは持ち帰るようにしましょう。
お墓を受け継ぐには如何したらよいのですか?
お墓を継承するには、墓地の管理者に対して継承の届け出が必要になります。「永代使用承諾書」の名義変更です。
墓地は普通個人所有はできません。「墓地を買った」とよく言いますが、正しくは「墓地の使用権を習得した」ということになります。届け出がすみますと、新しい「墓地使用者」が管理費を支払うことになります。
しかし、親族の間でトラブルが発生すると思われる時は、他の親族の承諾書を提出させられることがあります。
管理者が認めれば傍系でもよいはずですが、実際には拒否されることが多いようです。
寺院墓地の場合は、基地の使用権の継承と同時に、継承者が檀家の立場も引き継ぐこととなります。
護持会費や寄付金などの支出がありますので、よく調べておきましょう。
お墓を継ぐ者がいません、どのようにしたら良いですか?
どうしても継承者がいない場合は、永代供養を頼むことになります。
永代供養というのは、故人の命日やお彼岸、お盆などに墓前で読経するなどの永続的な供養をいい、永代供養料が必要になります。
永代供養料については、壇那寺に相談するとよいでしょう。
民営墓地では、使用規定によりさまざまなケースがあるようです。継承者の範囲を特定しない所もあるそうです。また、園内の一角に永代供養墓を設けている所も増えてきています。
お墓が遠いので近くに移したいのですが如何すればよいのですか?
現在のお墓から別のお墓へ移すことを「改葬」といいます。
理由として、今回ご相談の方の様に、故郷に両親が眠るお墓があるが、その地にはもう親類もおらず、遠隔地に住んでいるためにお墓参りができないという状況のときです。
又、区画整理で墓地が移転しなくてはならない時や、改宗した時、分家をたてて分骨する場合などがあります。
改葬をするには、まず、新しいお墓を入手しなくてはなりません。そのお墓の管理者から、「受入先許可証」を発行してもらう必要があります。次に元のお墓の管理者に改葬の事情を説明し、許可をもらいます。そして、元のお墓にある市区町村役場に改葬届を出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。以上の許可証が
揃った段階で新しいお墓の管理者へ提出し、事務手続きは完了します。
しかし、実際には円滑に運ぶとは限らず、元のお墓が寺院墓地にある場合は、壇那寺から改葬を拒否されることもありす。
理由としては「今まで音信不通で、急に来て改葬を頼むとは」と、遺族側の過去の付き合い方に問題があるケースが多いようです。壇那寺への対応は、永年にわたって先祖を供養し、守ってもらったことへの感謝として、十分なお礼をすることが必要でしょう。
事務手続きが終わったら、壇那寺に改葬の日取りを報告します。新しいお墓べ移すための「御魂抜き」の儀式を行うためです。この日取りも、壇那寺の都合をよく聞いた上で決めるようにしましょう。骨壷を出すために墓石を動かす必要がありますから、日取りについては石材店にも連絡しておきましょう。
新しいお墓に遺骨を納め、僧侶を呼んで新しいお墓の「開眼供養」と「納骨供養」を営み、改葬が終了します。
神棚
神棚のまつり方を教えてください
まず、神棚は清浄で、家庭の人に親しみやすく、毎日拝んだり、お供え物を上げるのに都合のよい場所を選びます。
向きは南向き、または東向きがよいとされています。また、下をくぐり抜けないような場所で上に何も無い所がよいです。
場所が決まったら、天井から吊るなり、鴨居を利用するなどして棚を設け、その中央にお宮を置きます。棚の大きさはお宮の大ささで変わりますが、適当な大きさにします。(本来、間口3尺6寸5分、奥行き1尺2寸、厚み1寸2分が良いでしょう。ちなみに間口3尺6寸5分の意味は一年365日、奥行き1尺2寸意味は1年12ヶ月のことです)
お宮は神社の社殿をかたどった型で、その中に神札をおまつりします。その形には神明造や流れ造、箱宮形などがあり、三社造の場合、中央が最高位で、次が向かって右、その次が向かって左となります。それで中央に天照皇太神宮の大麻をまつり、向かって右に氏神さまの神札、左に各自が倍仰する神社の神札をまつります。一社造の場合は一番手前に天照皇太神宮の大麻、次に氏神さまの神札、次に信仰する神社の神札を重ねてまつります。
お宮の左右前に榊や灯明具をたて、正面には鏡をすえます。
その前にお供え物をします。榊は「栄える木」のことで、花立てや井桁枠に収めた榊立にさして飾ります。灯明ローソクを用いますが、最近は電気を利用したものもあります。
神棚の前面には注連縄をかけます。
太い方が向かって右、細い方を左にしてかけ、四垂れの紙垂を四つ下げます。
神棚のお供えについて教えてください
毎日のお供え物としては、米(あるいはご飯)・塩・水の三品が普通です。
酒は瓶子に入れてお供えします。おまつりの時は海の幸や山の幸をお供えします。ふだんでも初物や頂き物は、必ず神棚にお供えしたいものです。お供えするものは、三宝または折敷にお供えします。
神棚の御参りの仕方を教えてください
神棚に参拝するときは、まず、手を清め、口をすすぎ、お供えします。
そして二拝(深くおじぎを二度)ニ拍手一拝します。
家族で参拝するときは主人が前に、家族は後ろに並び、主人の作法に合わせて拝礼します。